分譲マンションの光回線問題

最近、以下のような記事を見つけた。

ケーブルテレビ大手のJCOMが発表会を実施していたのですが、その説明の中では、日本では光回線を引くための配管がない集合住宅が6割を超えており、光回線を引き込むことができたとしても、建物内の回線がVDSLで通信速度が最大100Mbpsにまで低下してしまう施設も多いとのこと。集合住宅に住む人は設備的な要因から、都市部であってもブロードバンド難民になりやすい訳です。
『マンションのブロードバンド難民』をローカル5Gで救え。NURO Wireless 5Gを解説(佐野正弘)

この記事に書いてあるように、光回線を引き込むことのできる(光配線方式)マンション、それも分譲マンションがとても少ない。

立地や建物がよくても、導入されているインターネット回線を調べてみると以下のようなマンションがゴロゴロある。

建築時に営業されて導入してしまっているのか、月1,000円でインターネット使い放題みたいな売り方をしたいのかは謎だけど、 大規模マンションほどこの傾向が強い印象がある。 賃貸ならクソ回線引いたと思って引っ越せばまだいいが(よくないが)、 何千万も払って買おうとしてる自宅がこのタイプだと、住んでみると快適かもしれないが、さすがに博打をする気にはなれない。

そういうマンションの住民レビューを読んでいると、案の定、リモートワーク以降ネットが遅いとか自分で回線を引けないという不満の書き込みが見つかる。

そして導入回線を調べる方法も、フレッツやauひかりのサイトで調べてすんなり出てくればいいが、 問い合わせないとわからない表記が出るときは電話をしないといけない。 また、目当ての回線が導入されているような表記には一応なっているが、なんだか怪しいので電話してみると、「サイトが間違っていました。VDSLです。」と言われる罠もある。

マンション回線DBのようなサイトを作ろうかなと思ったことは何度もあるが、 自分の部屋にどのタイプの回線が入っているのかはエンジニアであってもわかってない人が多いかもしれない。

速度測定もできないかと考えたが、部屋にONUがあるのかLANポートに直差しなのか、 有線接続であればハブやLANケーブルの規格が古いのが原因で遅くなっていないか、 Wi-Fiで測定するにしても繋がっているのは5Ghzなのか2.4Ghzなのか、Wi-Fi6なのか5なのか、変数が多すぎる。

また、以前は導入されていなかったが、再度調べてみるとしれっとNuroが導入されているのを発見するようなパターンもあり、情報が変動していくため定期的に調べる仕組みが必要になってしまうのでなかなか難しい。

規模の小さい賃貸などであれば大家に許可をもらえれば戸建て用回線を自分の部屋まで引き込むことはできるが、大家がOKと言ういう情報もまたネットには載っていない。

幸い、今住んでいるマンションは光配線の1Gbpsが来ているが、住み替えを検討し始めて改めて調べると、このような状態なのでマンション探しよりも回線探しのほうが正直難しい。 home 5Gとかを1個置くだけで完全に代替できればいいが、上りが遅かったりでそれもまだまだ難しい。

データを集めてサービス化したいが、色んなところに電凸するか、自分のような暇人同志を集めて情報収集してDB化するしかなく、道のりは遠い。

戸建て最強なのでは…となっている2021年末です。

pyspa Advent Calendar 2021 25日目の記事でした。